チューバサダーズロータリーゴム|取り付け・取り扱いガイド

チューバサダーズロータリーゴムをご購入いただき、ありがとうございます。製品の種類によって取り付け方法が異なります。お手元の製品に合う説明をご覧ください。

共通する注意事項

  • ヤマハ用はカット済みです。φ6mm・φ7mmはカットと調整が必要なため、取り付けを楽器店にご依頼ください。なお、φ6mm・φ7mmはゴムの「直径」を表しています。以下で説明するカット後の「高さ」とは別の寸法です。
  • 取り付け時は、鋭利なピンセットや工具でゴムを押し込まないでください。力を加えすぎると工具が滑って楽器に当たり、傷をつけたり、ゴムを破損したりするおそれがあります。
  • バネの強さやレバーの形状によってバウンドの減少具合には差があります。

交換方法

1. ヤマハ用

ヤマハ用は、あらかじめ取り付け用のサイズにカットしてあります。ネジやストッププレートなどの金具を外す必要はありません。

※初期のヤマハ製ロータリー楽器には、取り付け部の形状が異なり、ゴムが脱落する個体があります。交換前に取り付けに注意が必要な楽器もご確認ください。

ステップ1|古いゴムを外す

取り付けられている古いゴムを、爪でつまんで取り外します。金具の縁などで指を切らないよう、ご注意ください。指で外せない場合は無理にこじらず、楽器店にご相談ください。

固くて外れないゴムを修理技術者以外の方が取り外す際には、楽器を傷つけないために竹串や爪楊枝など、真鍮よりも柔らかい素材を使うことを推奨します。ただし、傷を完全に防げるわけではないため、工具の選定と作業は楽器店・修理技術者にお任せください。作業にかかる技術料は、別途お店にお支払いください。

ステップ2|新しいゴムを押し込む

取り付け部に古いゴムの溶けた汚れが付着している場合は、綿棒で清掃してください。次にカット済みのチューバサダーズロータリーゴムを押し込んで取り付けます。作業はこれだけです。

交換後は、ゴムがきちんと収まり、レバーを動かしたときに外れたり、ずれたりしないことを確認してください。うまく収まらない場合は、無理に加工せず楽器店にご相談ください。

2. φ6mm・φ7mm|交換方法(取り付けは楽器店へ)

φ6mm・φ7mmの取り付けには、ゴムのカットとロータリーのアライメント調整(ローターの停止位置・管路の位置合わせ)など、専門的な知識が必要です。お客様ご自身では作業せず、楽器店にご依頼ください。

ステップ1|ゴムの高さを確認し、カットする

チューバのストッププレートは、ゴムを取り付ける台座の高さが7mmで作られているものが多くあります。この場合、ゴムは高さ6mmにカットすることを推奨します。実物の台座の高さを確認したうえで長さは最終調整してください。

ゴムの特性

カットには、切れ味のよい片刃カミソリを推奨します。机を傷つけないよう、安定した作業台の上にカッティングマットなどの下敷きを用意してください。

チューバサダーズロータリーゴムは、刃が入りにくい特殊な素材です。柔らかさもあるため、強く押し付けるとゴム本体が曲がってしまうことがあります。力を入れてギコギコと刃を往復させると、断面がガタガタになる原因になります。

ゴムを押しつぶさないよう、刃を細かくスライドさせて切るか、刃をスライドさせず、まっすぐ下へ押して一度でストンと切り落としてください。どちらの場合も、カット面が可能な限り垂直で、平らに仕上がるように工夫します。

各製品にはゴムを少し多めに入れていますので、まずは試し切りをしながら、きれいな断面が出る切り方を確かめてみてください。

断面が斜めだったり、ガタガタになっていたりすると、ロータリーのストッパー部分との接触面積が減り、バウンドの原因になります。また、本製品は比重が大きいため、わずかな長さや重さの違いも吹奏感のばらつきにつながることがあります。高さ6mmにそろえる場合は、一つひとつを可能な限り正確にカットしてください。

ステップ2|本体側に1mmの隙間を空けて取り付ける

  • ゴムの上面を台座の上面と面一(同じ高さ)にそろえます。
  • ゴムの底面とロータリー本体(楽器側)の間に、1mmの隙間を空けて取り付けます。
台座の高さが7mmの場合の側面模式図。高さ6mmのゴムの上面を台座とそろえ、ロータリー本体との間に1mmの隙間を空けます。φ6mm・φ7mmは直径です。

取り付け高さの図を大きく表示する

本製品は比重の大きい素材を使用しています。ゴムを台座いっぱいに詰めて楽器本体に接触させると、音が重たくなったり、吹奏感に違和感が出たりすることがあります。ゴムには衝撃や振動を吸収する働きがあるため、楽器側から1mm浮かせる取り付けを推奨します。

ゴムの上面をそろえ、本体側に隙間を設けることで、オープンな吹奏感と正確なアライメントを両立させます。適切に取り付けた状態であれば、1mm浮かせること自体がロータリーのストップ動作に悪影響を与えることはありません。取り付け後は、ストッパーとの当たり方とアライメントを確認してください。

チューバのストッププレートに取り付けられたロータリーゴムの接写
取り付け例(Melton Meinl Weston 4260 “Tradition”)

ステップ3|アライメントを調整する

アライメントの調整時にはゴムをストッププレートに取り付けたままカットすることはできないため、一度取り外してから、カット作業を行ってください。

ゴムを本体側から浮かせているため、取り付けたままカッターを当てて調整することはできません。次の作業を、アライメントが合うまで繰り返してください。

  1. ゴムを一度取り外します。
  2. 作業台の上で、必要な部分を少しずつカットします。高さと、ストッパーに当たる面の垂直さ・平らさを確認してください。
  3. 再び取り付け、ゴムの位置、ロータリーの停止位置、アライメントを確認します。

取り付けに注意が必要な楽器

  • アレキサンダーなど、ストッププレートの爪が鋭い楽器
    アレキサンダーのチューバなど、ストッププレートの爪部分が鋭く尖っている楽器では、その部分がゴムに突き刺さり、裂ける原因になることがあります。これはゴムの種類を問わず起こり得る現象ですが、本製品においても通常より耐久性が低くなる可能性があります。取り付け前に爪の形状を確認してください。
  • 脱落防止の溝がないストッププレート
    ROTAX(ロタックス)バルブ採用前のイーストマンのロータリーチューバや、サンクトペテルブルグ(St. Petersburg)のチューバ、古いヤマハのロータリーチューバなど、ストッププレートに脱落防止の溝がないものがあります。この形状では本製品が滑って脱落してしまうため、基本的に装着できません。実際のストッププレートの形状をご確認ください。
    修理技術者による施工では、セメダイン「PPXセット(CA-522)」など、専用プライマーを併用する瞬間接着剤で、ゴムに少量を点付けしてストッププレートに固定する方法もあります。別のゴムへの交換も選択肢の一つです。

取り扱い店舗一覧

取り扱い店舗は随時追加します。

耐久性について

本製品は、膨張や劣化、割れ、溶け出しなどが起こりにくく、耐久性の高い素材を使用しています。通常楽器用途で用いられているゴムよりも遥かに耐久性が高いですが、取り付け部の鋭利な金具や、不適切なカット・取り付けによる損傷まで防ぐものではありません。楽器に合った取り付けと、正確な調整をお願いいたします。

対応サイズの目安(φ6mm・φ7mm)

チューバサダーズで把握している対応例をまとめています。φ6mm・φ7mmはゴムの「直径」です。同じブランドでも、採用されているロータリーバルブの製造元や仕様によって、必要な直径が異なる場合があります。

ゴムの直径主な対応例
φ6mmB&S
メルトン・マイネル・ウェストン(Melton Meinl Weston)
ベッソン(Besson)
ヒルスブルナー(Hirsbrunner)の一部
カリソン(Kalison)
ROTAX(ロタックス)バルブ
φ7mmマイスター・ヴァルター・ニルシュル(Meister Walter Nirschl)のヨークモデル
ミラフォン(Miraphone)
マイスター・アントン(Meister Anton)

表はサイズ選びの目安です。ご購入・取り付け前に、楽器店・修理技術者へ実物のゴム受けの寸法と形状の確認をご依頼ください。直径が合っていても、取り付け部の形状によっては装着できない場合があります。取り付けに注意が必要な楽器もご確認ください。