レバーの跳ね返りを抑える「チューバサダーズロータリーゴム」を発売します!

皆さんこんにちは。チューバサダーズの西部です。

この度、「チューバサダーズロータリーゴム」を製品化しました!2026年10月30日(金)19:00から、チューバサダーズオンラインショップで販売を開始します。

チューバサダーズロータリーゴムの5.5mm・6.0mm・7.0mmのパッケージとカット済みゴム

本商品はロータリーの動きを止めるところに入っている、小さな交換用のゴムです。楽器のパーツとしてはかなり地味な部分ですが、レバーがどう止まるか、どんなタッチで操作できるかという点では、案外無視できません。今回は、なぜこのゴムを製品にしたのか、どこにこだわって選んだのかをお話ししたいと思います。

レバーの跳ね返り、気になったことはありませんか?

ロータリーを操作したとき、ゴムに当たって止まったところで、細かく跳ね返ってしまうことがあります。この「バウンド」を抑えて、レバーを動かしたときにきちんと止まってほしい。特に速いフレーズや連続したフィンガリングでは、こういう小さな部分が気になってくるんですよね。

僕たちもロータリーの楽器で超絶技巧やジャズに取り組む中で、レバーの止まり方とタッチを安定させる方法を長年探していました。

バウンドを抑えるためにゴムを硬くしたり、バネ圧を強くしたりする方法もあります。ただ、ゴムを硬くすると吹奏感が不自然に感じられることがあり、バネ圧を強くすれば指で押すレバーも重くなります。戻り側にコルクを使う方法もありますが、使っているうちに砕けたり、止まる位置がずれたりすることもあります。

もちろん、普通のゴムで問題なく演奏できている方もたくさんいらっしゃいます。僕たちが気になっていたのは、そこからさらに操作の確かさを求めたときに、タッチや吹奏感とのバランスをどう取るか、というところです。

製品の特徴

今回のゴムは、数ある素材の中から繰り返し試奏・検証をして選びました。実際に楽器に取り付けて、奏者として使いやすいものを探していった結果です。

まず大事にしたのは、レバーのバウンドを抑え、吹奏感が自然なこと。バウンドがなくなっても吹奏感が極端に重くなったり、鳴りムラや音の飛び方に悪影響が出てしまっては使い物になりません。

それと同時に、操作音を抑えることも重視しました。止まり方だけが良くなっても、操作音がカチャカチャうるさいと演奏の邪魔になってしまいます。採用されなかった試作品にはピタッと止まってくれるものの操作音がうるさいものが結構有りました。

もう一つは耐久性です。ロータリーの周りはオイルが触れる場所なので、耐油性に加え、紫外線などの影響による劣化にも配慮して素材を選んでいます。交換した直後の感触だけでなく、安定した状態で長く使えることまで含めて考えました。

棒状の未カットロータリーゴムと円柱形にカットされたゴム

チューバサダーズ以外の奏者からのレビュー

夏目友樹氏
(シンガポール交響楽団首席チューバ奏者)

ロータリーのバウンド(跳ね)の有無は、速いパッセージにおける音の「ハマり」に直結します。バウンドしているということは、ロータリーがその瞬間、本来設計された位置に正確に収まっていないということです。当然ながら、音も定まりにくくなります。

この問題を解決するために、奏法面では指使いや指の置き方などを見直し、楽器の構造面ではロータリーのストッパーゴムを硬いものに交換したり、コルクに変えたりと、さまざまな方法を試してきました。その試行錯誤の中で辿り着いたのが、チューバサダーズロータリーゴムです。

ロータリーがバウンドすることなくピタッと止まり、速い連符でも一音一音の立ち上がりが明確になるため、とても気に入っています。

特にC管の第5ロータリーに使用すると、マーラーの交響曲第5番「スケルツォ」や、ヒンデミットの《ウェーバーの主題による交響的変容》の「スケルツォ」など、速いパッセージを演奏する際に効果を実感できると思います。

対応する楽器と、取り付けについて

主な対象は、ヤマハ、B&S、マイネル・ウェストン等のロータリーチューバです。ピストンチューバの第5ロータリーにも使用できます。ヤマハ用の規格は、トロンボーンでも動作を確認しています。

ヤマハ用のφ5.5mmはカット済み、φ6.0mm・φ7.0mmは未カットでの販売です。φ6.0mmはB&Sやマイネル・ウェストン等、φ7.0mmはミラフォン等が目安になりますが、同じメーカーでも機種や個体によって必要な太さが違うことがありますので、ご購入前に適合をご確認ください。

チューバのストッププレートに取り付けられたロータリーゴムの接写

未カット品は、楽器に合わせて切断し、ロータリーの穴位置が正しく合うように調整する必要があります。ゴムの当たり方によってロータリーの止まる位置も変わるので、取り付けは楽器店やリペア工房にご相談ください。

10月30日(金)19:00から販売開始します

主な規格と参考小売価格は、以下のとおりです。価格はすべて税込で、取り付け・調整の工賃は別途となります。

規格・販売単位参考小売価格(税込)
φ5.5mm/ヤマハ用・カット済み1ペア(2個)3,300円
φ6.0mm/未カット10cm5,500円
φ7.0mm/未カット10cm6,600円

φ6.0mm・φ7.0mmは、5cm・10cmの長さで展開します。規格や販売単位の詳細は、発売時のオンラインショップでご確認ください。

ただ、ゴムとしてはちょっと高いです笑。止まり方やタッチだけでなく、オイルによる劣化や交換のことまで含めて、長く使えるものを選びたいと考えた結果です。

レバーの跳ね返りが気になっている方や、タッチを見直したいと思っていた方は、楽器のメンテナンスのタイミングで候補に入れてみてください。ロータリーの楽器をより快適に使うための、新しい選択肢になればと思います。

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